元首政(【プリンキパトゥス】:【前27年】~後284年)←共和政の伝統を守りつつ元老院と共同政治

★1世紀ローマ帝国史

a)【アウグストゥス(尊厳者の意、元老院より与えられた称号)】=オクタウィアヌス
→”【プリンケプス(第一の市民)】”を自称
→【9年】:【トイトブルク森の戦い】でゲルマン人に敗北→【ライン川ドナウ川】が国境に
「ゲルマニア」は【タキトゥス】の作品
b)第2代皇帝ティベリウス
ユダヤ総督ポンティウス=ピラトゥス】によりイエス=キリストが【イェルサレム】で処刑
→使徒【パウロ】がローマ帝国内にキリスト教を布教
c)ネロ(第4代皇帝クラウディウスの妻アグリッピナの連れ子で、彼は変わり者だった)
→師:【セネカ(ストア派)
64年】:ローマの大火→第1回キリスト教迫害(自らが疑われているのを避けようとした)
→ペテロ、パウロは殉死

・【70年】:ローマがイェルサレムを征服→【嘆きの壁】が今もなお残っている
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・79年:ナポリの東にそびえる【ヴェスヴィオス火山噴火→【ポンペイ】の町が埋没、【プリニウス(博物誌の著者)】が救助活動中に死

・【80年】:円形競技場【コロッセウム】完成→キリスト教は処刑を恐れ地下の隠れ家【カタコンベ】で活動

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↑【コロッセウム
ここで剣奴の決闘、人間対野獣の戦い、キリスト教徒の処刑などを催し、ローマ人はそれを見て楽しんだ
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↑【カタコンベ
古代ローマ人の地下墓地→ローマ人は墓地を神聖視し立ち入らない→迫害されたキリスト教徒の礼拝所に


・ローマ人の時代に発展した都市
コロニア=アグリッピナ→【ケルン】、ルティティア→【パリ】、
ロンディニウム→ロンドン、ヴィンドボナ→【ウィーン】、
メディオラヌム→【ミラノ
14 ページ
余談:コロニア→ケルン(ドイツ語発音)
→コロン(フランス語発音)
当時この地は匂いがキツかったので人々は皮肉を込めて香水(コロン)と呼んだ

★元首政=元首、首に綱(つな)=前27
★ネロのキリスト教迫害=ネロヨ=64


五賢帝時代(【96年~180年】=2世紀はローマ帝国最盛期)
a)【ネルウァ】(【96年~】)
・元老院議員の互選による皇帝、貧民を救済、養子相続制をはじめる
b)【トラヤヌス
・初の属州(【イスパニア】現イベリア半島)出身皇帝
・【ダキア(現ルーマニア)】(←【バルカン半島】で唯一【ラテン】系※たいていはスラヴ系)
帝国最大版図(東メソポタミア西ヒスパニア北ブリタニア)
c)【ハドリアヌス
・パンテオン(万能殿)再建
・ブリタニアに【長城】建築(対ケルト人)
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・第2ユダヤ戦争→ユダヤ人をイスラエルから【ディアスポラ(離散)】させる
→イスラエルは【パレスチナ】という呼称に
d)【アントニウス=ピウス
e)【マルクス=アウレリウス=アントニヌス】(【後漢書】西域伝に登場=【大秦王安敦】)
・”哲人皇帝”=「自省録」をギリシア語【コイネー】で著す【ストア派】の哲学者
・扶南(現ベトナム)の外港【オケオ】で発掘された金貨に名が刻印されている

ここまで(1~2世紀)が【パックス=ロマーナ(ローマの平和)】と呼ばれる時代

★五賢帝=五賢帝は賢六 言われ=96~180


軍人皇帝時代=3世紀の危機(ローマ動揺・衰退期)
a)【カラカラ】(最初の軍人皇帝【セプティミウス=セウェルス(在位193年~)】の息子※これより養子相続制廃止)
・【212】:【アントニヌス勅令】制定→帝国の全自由人(属州民含む)にローマ市民権付与(税収獲得のため)
→ローマ市民の自尊心欠落→堕落→性道徳低下→家族制度崩壊→帝国支配の基盤が崩れ始める
・【カラカラ浴場】の完成
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b)ウァレリアヌス
→エデッサの戦い(ササン朝の【シャープール1世】に捕虜にされる)

※狭義の軍人皇帝時代は235年~のマクシミヌス帝からの26人の皇帝が擁立廃位された時代を指しますが、広義で覚えたほうがわかりやすいと思います。

★軍人皇帝=軍人皇帝はボクサー=193
★市民権付与=市民権、ふいに=212


専制君主政(【ドミナトゥス】【284~395年】)皇帝崇拝=オリエント風専制
a)【ディオクレティアヌス
・【ドミナトゥス】開始 
・【四分統治(テトラルキア)】→ローマを4つに分け、正帝2名、副帝2名で統治(自らは東の【ニコメディア】を統治)
・皇帝崇拝を強要し、拒否したキリスト教徒(崇拝対象は神)に対し最後の大迫害を行う
b)【コンスタンティヌス
・【313】:【ミラノ勅令】→キリスト教公認
・【325】:【ニケーア公会議】→【三位一体】説の【アタナシウス】派を正当、【アリウス】派を異端とする
・【330年】:【ビザンティウム】へ遷都し【コンスタンティノープル】と改称(現トルコの【イスタンブル】)
・【コロヌス(小作人)】に土地の移動を禁ずる法令を施行
→ラティフンディアに代わり【コロナートゥス】が発達→【コロヌス】は中世農奴の先駆となる
・【ソリドゥス金貨】を流通させた($←ドルの文字はこの金貨の名に由来)
c)【ユリアヌス
・ミトラ教を採用→「背教者」に ・古典文化を好む

375年】:ゲルマン人【西ゴート】族が【ドナウ】川を渡り帝国領内に侵入(後述)

d)【テオドシウス
・【392年】:キリスト教アタナシウス派を国教に
・死後、帝国分裂↓
東ローマ(ビザンツ)【395~1453年(オスマン帝国メフメト2世により滅亡)】:長子アルカディウス 
西ローマ【395~476年(ゲルマン人傭兵隊長オドアケルにより滅亡)】:次子ホノリウス

★ドミナトゥス制=ドミノ倒した庭師=284
★ミラノ勅令=ミラノ、ミドミ♪=313
★ニケーア公会議=逃げや、光子(みつこ)=325
★コンスタンティノープル開都=コンスタンチンの耳を切る=330
★ゲルマン大移動=ゲルマン、みなゴール=375
★キリスト教国教化=キリスト教で御国(みくに)=392
★ローマ東西分裂=ローマ分裂、裂く恋=395
★西ローマ滅亡=西ローマ、死せる=476
★ビザンツ滅亡、百年戦争終結=百年、膝つく(乞食の感想)、都市ゴミ、増え=1453








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